もみ太くん、さくらちゃん物語



みんな知ってる〜?

昔、このあたりはひろ〜い野原だったんだって!

そこへね、さくらちゃんともみたくんがやってきたんだよ。

のひろ〜いのはらに、ひとりのおじいさんがすんでいました。

さびしいくらし、ひろ〜い野原を見て、おじいさんはあることを思いつきました。

「このひろ〜い野原に桜の木を植えたらどんなにきれいじゃろうかなあ・・・」



そしておじいさんは、桜の木を一本一本植えはじめました。

おじいさんはいっしょうけんめいうえました。やがてそれはきれいな桜並木になって、 おじいさんは、たいそう喜びました。

そしておじいさんは、桜の木に名前をつける事にしました。

さくらちゃん・・・、そう、さくらちゃんです!!



やがてさくらちゃんの美しさが評判となり、たくさんの人たちが集まるようになりました。

おじいさんもみんなも、さくらちゃんをみるたびにとても優しい気持ちになりました。

あるひのこと、さくらちゃんが、さびしい顔をして、おじいさんに言いました。

「おじいさん、わたし、たくさんの人たちに、かわいいねえきれいだねえって言ってもらえて、 とてもうれしいのぉ。でもね、さくらにもおともだちがほしいなあ・・・」と言いました。



それをきいたおじいさんは考えました。

「かわいいさくらちゃんを、いつまでも守ってくれる強くてやさしいともだち・・・ んー、そうじゃ!!まっすぐほこらしげに立つ、もみの木がいいのお!」と思いました。

そしておじいさんは、とおい山から、それはそれはかっこいいもみの木をつれてきました。

こどもたちが、げんきいっぱいに遊ぶ公園にそのもみの木を植える事にしました。

ある時、おじいさんは、そのこどもたちに話しかけました、 「このもみの木に名前をつけてくれんじゃろうかぁ」と声をかけると、 こどもたちは「そうだねえ〜!!」と言ってみんなで一生懸命考えました、 とても一生懸命考えました。



そして、こどもたちは、 「もみの木だからぁ〜、も・・・もみたくん・・・もみたくんがいいよ〜!!!」と、 名付けてくれました。

「もみたくん」の誕生です!!

そして、おじいさんには分っていました。

「さくらちゃんともみたくんは、きっと仲良しになるじゃろうなぁ・・・」と、いうことが。

そして、おじいさんの気持ちが通じたかのように すぐにさくらちゃんともみたくんはなかよくなりました。



じつはね、さくらちゃんともみたくんは、いつも一緒にあそんでいるんだよおぉ。

このまちに流れるキラキラと光る川、そして遠くを見渡せる山、 ときには雲の上で一緒にお昼寝したりして、とーっても楽しいときをすごしているんだあ」 そしてね、もみたくんには不思議な力があるんだあ、みんなを幸せにする力がね・・・。

今年もクリスマスがやってきました。

「メリークリスマス!メリークリスマス!」そういってみんなが集まってきます。

真ん中には光り輝く大きなクリスマスツリー!そう・・・もみたくんです!! 男の子、女の子、おとうさん、おかあさん、おじいちゃん、おばあちゃん、 たくさんの人達が歌ったり踊ったりしています。

みんな笑顔で、とーっても楽しそう!!



そう、おじいさんも笑顔でした。

みんなの笑顔を幸せそうに見ています。それはね、あの野原に、 いまでは、さくらちゃんがいて、もみたくんがいて、 そしてたくさんの人たちが集まっているから・・・。

もみたくんは、想っています。

「“もみたくん”と呼んでくれたあの子たちはみんなげんきかな・・・ また、みんながここへ集まって、すてきな笑顔がイッパイ見れたら嬉しいなあ・・・。

ぼくは、ずーっとここにいるよ、 さくらちゃんと一緒に!街のみんなと一緒に!いつもみんなを見ているよ!」



そしてもう1つ

「みんなこう言ってくれると嬉しいなぁ・・・」『わたしの街には、桜並木があるのぉ!!』

『ぼくの街には、もみの木があるんだぁ!!』


わたしのだ〜い好きなさくらちゃん!!ぼくのだ〜い好きな、もみたくん!!